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しんりがく研究会「ケアする人のケアを考える──家事はなくせるか?」のお知らせ

このたび、「しんりがく研究会:ケアする人のケアを考える」を実施いたします。本研究会では、さまざまな形で私たちの身近に居り、また時に私たち自身でもある「ケアする人」たちに焦点を当てます。特に、「ケアする人」をどのようにケアしていくのか、そのためにどのように社会全体は変わる必要があるのかについて、いくつかのテーマから探求していきます。今回取り上げるテーマは「家事」です。
● 発表タイトル:家事はなくせるか?
● 発表概要:現代の日本では、家事の負担が家族の女性、とくに「お母さん」に偏っています。これまで、多様なフェミニズム運動が女性を抑圧する家事からの解放をめざしてきましたが、その道のりからはさまざまなパラドクスが見えてきます。例えば、家事を楽にしてくれるはずの家電の導入によって家事の総量が増えるという矛盾や、経済力のある国の裕福な女性が家事から解放される一方で貧しい女性(やその家族)が家事労働を担わされるグローバルな構造が明らかにされてきました。
 本発表では、人類学とフェミニストSTSの視点から、インドと日本を事例として、生活をケアする(=人や物や環境への応答を通して、生を実行する)ものとして家事を捉えなおします。そのうえで、家事をなくすのではなく、家事を介したよりよい関係をどのように想像できるのか、考えてみたいと思います。
● 申し込み及びイベント詳細:https://ap251012.peatix.com/
● 発表者
・田口 陽子(たぐち・ようこ)博士(社会学)。広島大学人間社会科学研究科准教授
・水島 希(みずしま・のぞみ)博士(理学)。叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部教授。
※司会は北本遼太(きたもと・りょうた/荒川出版会)が務めます
● 日時:2025年10月12日(日)14時〜16時
● 会場:オンライン(Zoomを利用)
● 参加費:オンライン参加:1,500円
● 問い合わせ先:荒川出版会 arakawa.press@gmail.com

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