優秀論文賞

日本グループ・ダイナミックス学会は,前年度刊行の「実験社会心理学研究」掲載論文の中から,「優秀論文賞」を授与しています。

選考規定

本則

第1条(目的)

日本グループ・ダイナミックス学会は、会員の優れた研究業績を顕彰するために、前年度刊行の「実験社会心理学研究」掲載論文の中から「優秀論文賞」を授与する。受賞者には、賞状および賞金100,000円を贈呈する。

第2条(選考委員会)

本賞の選考は、優秀論文賞選考委員会によって行う。編集委員全員で優秀論文賞選考委員会を構成する。選考委員長は「実験社会心理学研究」編集委員長が兼務する。

第3条(選考の手続き)

選考委員長の下で以下の手続きを経て選考する。
(1)(選考委員による事前投票)選考委員は、前年度刊行の「実験社会心理学研究」掲載論文のすべて(展望論文、資料論文、特集論文を含む)を審査対象として、優秀論文賞候補にふさわしい論文3編以内を選び、1-3位の順位をつけて投票する。事前投票の結果は、1位論文3点、2位論文2点、3位論文1点と得点化した上で、集計する。なお、編集委員が掲載論文の著者に含まれる場合、すべての事前投票には参加しない。
(2)(選考委員会(会議))事前投票の集計結果を基に、選考委員会において、授賞論文を決定する。選考委員会は、本賞にふさわしい論文がないと判断した場合には、授賞を見送ることができる。
(3)(選考対象からの除外)上記の規程に関わらず、すでに本賞を受賞した論文の第1著者であった者を、第1著者とする論文は、選考の対象としない。ただし、過去に若手研究者部門で受賞した論文の第1著者を、第1著者とする論文を授賞論文とすることは妨げない。
附則 本規程の改定は、常任理事会にて立案し、理事会における出席者の3分の2以上の同意をもって決定する。この改定規程は2015年3月31日より施行する。


これまでの受賞者と受賞論文(1988年度以降)

※1996年度以降は「研究奨励賞」のみ

2023年度

菅 さやか・太幡 直也・宮本 聡介
実在性に関する後説明効果の検証
https://doi.org/10.2130/jjesp.2306

2022年度

杉山 高志・矢守 克也
「Days-After」の視座を用いた防災活動の分析
https://doi.org/10.2130/jjesp.2202

2021年度

谷辺 哲史・唐沢 かおり
自動運転による事故とメーカー,ユーザーに対する責任帰属
https://doi.org/10.2130/jjesp.2016

頼政 良太・宮本 匠
日本における災害ボランティアセンターのこれまでとこれから―『公』と『民』の対立を乗り越えた先に
https://doi.org/10.2130/jjesp.2011

2020年度

大門 大朗・渥美 公秀・稲場 圭信・王 文潔
災害ボランティアの組織化のための戦略
https://doi.org/10.2130/jjesp.1911

2019年度

松木 祐馬
テキストベースの討議が個人の態度変容に与える影響―ベイジアンANOVAによる平均値の比較―
https://doi.org/10.2130/jjesp.1822

2018年度

宮島 健・山口 裕幸
印象管理戦略としての偽りの実効化:多元的無知のプロセスにおける社会的機能
https://doi.org/10.2130/jjesp.1714

2017年度

岩谷 舟真・村本 由紀子
多元的無知の先行因についての検討―他者の選好推測に注目して―
https://doi.org/10.2130/jjesp.1602

坂本 剛・野波 寛・蘇米 雅・哈斯額尓敦・大友 章司・田代 豊
資源管理における行政への協力意図に関する地域と都市の住民比較:内モンゴルの草原管理を事例として
https://doi.org/10.2130/jjesp.1606

2016年度

樋口 収・下田 俊介・小林 麻衣・原島 雅之 (著)
行動免疫システムと福島県近隣の汚染地域の推定との関連
https://doi.org/10.2130/jjesp.1505

日比野 愛子 (著)
生命科学実験室のグループ・ダイナミックス:テクノロジカル・プラトーからのエスノグラフィ
https://doi.org/10.2130/jjesp.si2-2

2015年度

山田 順子・鬼頭 美江・結城 雅樹
友人・恋愛関係における関係流動性と親密性―日加比較による検討
(第55巻 第1号 pp.18-27)
https://doi.org/10.2130/jjesp.1409

2014年度

野波 寛・土屋 博樹・桜井 国俊
NIMBYとしての在日米軍基地をめぐる多様なアクターの正当性:公共政策の決定権に対する当事者・非当事者による承認過程
https://doi.org/10.2130/jjesp.1211

2013年度

村山 綾・三浦 麻子
集団討議における葛藤と主観的パフォーマンス―マルチレベル分析による検討―
https://doi.org/10.2130/jjesp.1203

2012年度

Watanabe, T. & Karasawa, K.
Self-ingroup overlap in the face of mortality salience.
https://doi.org/10.2130/jjesp.52.25

内田 由紀子・遠藤 由美・柴内 康文
人間関係のスタイルと幸福感:つきあいの数と質からの検討
https://doi.org/10.2130/jjesp.52.63

2011年度

縄田 健悟・山口 裕幸
個人間の危害行動が集団間紛争へと拡大するとき:一時集団における集団間代理報復の萌芽的生起
https://doi.org/10.2130/jjesp.51.52

橋本 剛・吉田 琢哉・矢崎 裕美子・森泉 哲・高井 次郎・John G. Oetzel
対人ストレスの日米比較:親密性とソーシャルスキルの観点から
https://doi.org/10.2130/jjesp.51.91

2010年度

橋本 博文
相互協調性の自己維持メカニズム
https://doi.org/10.2130/jjesp.50.182

2009年度

宮本 匠・渥美 公秀
災害復興における物語と外部支援者の役割について~新潟潟県中越地震の事例から~
https://doi.org/10.2130/jjesp.49.17

中谷内 一也・野波 寛・加藤 潤三
沖縄赤土流出問題における一般住民と被害者住民の信頼比較リスク管理組織への信頼規定因と政策受容
https://doi.org/10.2130/jjesp.49.205

2008年度

岡本 卓也・藤原 武弘・野波 寛・加藤 潤三
共有集団イメージ法を用いた集団間関係の解析の試み
https://doi.org/10.2130/jjesp.48.1

2007年度

森尾 博昭・山口 勧
自尊心の効果に関する調整変数としての自己概念の力動性-ナルシシズムとの関連から-
https://doi.org/10.2130/jjesp.46.120

遠藤 由美
共有状況下での相対比較判断におけるバイアスと自己中心性の役割
https://doi.org/10.2130/jjesp.47.134

2006年度

尾崎 由佳
接近・回避行動の反復による潜在的態度の変容
https://doi.org/10.2130/jjesp.45.98

河野 由美
看護学生の入棺体験による死観の変化-Death Educationの効果に関する準実験的研究-
https://doi.org/10.2130/jjesp.45.122

2005年度

林 直保子・与謝野 有紀
適応戦略としての信頼:高信頼者・低信頼者の社会的知性の対称性について
https://doi.org/10.2130/jjesp.44.27

2004年度

沼崎 誠・工藤 恵理子
自己高揚的呈示と自己卑下的呈示が呈示者の能力の推定に及ぼす効果―実験室実験とシナリオ実験との相違
https://doi.org/10.2130/jjesp.43.36

2003年度

高口 央・坂田 桐子・黒川 正流
集団間状況における複数リーダー存在の効果に関する検討
https://doi.org/10.2130/jjesp.42.40

2002年度

北 村英哉
ムード状態が情報処理方略に及ぼす効果―ムードの誤帰属と有名さの誤帰属の2課題を用いた自動的処理と統制的処理の検討―
https://doi.org/10.2130/jjesp.41.84

2001年度

矢守克也
社会的表象理論と社会構成主義―W.Wagnerの見解をめぐって―
https://doi.org/10.2130/jjesp.40.95

2000年度

高田 利武
日常事態における社会的比較と文化的自己観―横断資料による発達的検討―
https://doi.org/10.2130/jjesp.39.1

竹澤 正哲
社会的ジレンマの解決において不公正感が果たす役割
https://doi.org/10.2130/jjesp.39.30

1999年度

《一般部門》
森 久美子

囚人のジレンマゲームにおける社会的価値志向性と利得構造認知
https://doi.org/10.2130/jjesp.38.48

《若手部門》
長谷川 孝治・浦 光博

アイデンティティー交渉過程と精神的健康との関連についての検討
https://doi.org/10.2130/jjesp.38.151

1998年度

《一般部門》
村本 由紀子・山口 勧

もうひとつのself-serving bias:日本人の貴族における自己卑下・集団奉仕傾向の共存とその意味について
https://doi.org/10.2130/jjesp.37.65

《若手部門》
八ッ塚 一郎・矢守 克也

阪神大震災における既成組織のボランティア活動:日本社会とボランティアの変容
https://doi.org/10.2130/jjesp.37.177

1997年度

《一般部門》
渡部 幹・寺井 滋・林 直保子・山岸 俊男

互酬性の期待にもとづく1回限りの囚人のジレンマにおける協力行動
https://doi.org/10.2130/jjesp.36.183

《若手部門》
永田 素彦・矢守 克也

災害イメージの間主観的基盤―昭和57年長崎大水害についての会話分析
https://doi.org/10.2130/jjesp.36.197

《若手部門》
田村 美恵

情報処理の視点がillusory correlation(誤った関連づけ)現象に及ぼす効果
https://doi.org/10.2130/jjesp.36.248

1996年度

坂元 章
通俗的心理テストの結果のフィードバックによる自己成就現象
https://doi.org/10.2130/jjesp.35.87

1995年度

矢守 克也
社会的表象としてのメンタルマップに関する研究
https://doi.org/10.2130/jjesp.34.69

坂田 桐子
The effects of social category salience and self-construals upon self-stereotyping strategies.
https://doi.org/10.2130/jjesp.34.245

1994年度

神 信人・関谷 直保子・篠塚 寛美
ネットワーク型囚人のジレンマの実験的研究:PD関係におけるコミットメントの形成
https://doi.org/10.2130/jjesp.33.21

1993年度

池上 知子
Negative affect and social cognition: The differential effects of self-referent vs. other-referent emotional priming on impression formation.
https://doi.org/10.2130/jjesp.32.214

1992年度

吉原 智恵子
不斉合な情報の処理様式の研究:対人情報を材料として
https://doi.org/10.2130/jjesp.31.39

1991年度

渥美 公秀・杉万 俊夫
共働時の個人影響量が作業への自我関与の持続性に及ぼす効果
https://doi.org/10.2130/jjesp.30.155

1990年度

山口 裕幸
パワー序列の地位競争状況における連合形成
https://doi.org/10.2130/jjesp.29.83

1989年度

矢守 克也・三隅 二不二
緊急異常事態発生時の対処行動に及ぼす平常時リーダーシップの効果
https://doi.org/10.2130/jjesp.28.35

1988年度

浦 光博・桑原 尚史・西田 公昭
対人的相互作用における会話の質的分析
https://doi.org/10.2130/jjesp.26.35

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