三隅賞

三隅賞は、長きに渡って日本グループ・ダイナミックス学会の会長を務められ、アジアの社会心理学の発展に多大なる貢献をされた故・三隅二不二教授に敬意を表し、日本グループ・ダイナミックス学会とアジア社会心理学会が合同で設立したものである。本賞は、アジアの社会心理学に卓越した貢献をしたと看做された、Asian Journal of Social Psychology掲載の論文の著者に贈られる。

賞の承認

本賞の承認は毎年行われる。賞、ならびに賞金1,000ドルの授与式は、隔年で開催されるアジア社会心理学会大会の場で行われる。

三隅賞選考委員会

選考委員会は5名の委員で構成される。そのうち3名はアジア社会心理学会より、2名は日本グループ・ダイナミックス学会より推挙される。

選考過程

三隅賞の対象となるのは、前年に刊行されたAsian Journal of Social Psychologyに掲載された論文のうちの1本である。選考は以下の過程によって行われる。

1)それぞれの委員が、賞の候補として本以内の論文を推薦する。委員は、以下の2つの場合、その論文を推薦することができない。(a)委員自身、もしくは委員の指導する学生が著者の論文(「利益論文の葛藤」:CIPと省略。(b)主たる著者が、既に前年の三隅賞を受賞している場合。

2)推薦された論文のリストが作成され、各選考委員に配布される。委員は、CIPを除外したそれぞれの論文を、5段階評定で評価する(5が最高点)。

3)推薦された論文の平均点のリスト(この際、論文の著者名とタイトルは伏せられる)が作成され、各委員に配布される。リストの作成は、日本グループ・ダイナミックス学会の運営事務局が実施する。

4)委員会は、最高3本の論文を、三隅賞の最終候補として選別する。この決定には、配布されたリスト上に記載された平均点のみが勘案される。

5)委員会は、最終候補となった論文について協議し、投票を行う。最終投票において、各委員は、CIPを除く最終候補論文について順位を付ける。最終投票において最高の平均点を得た論文が、三隅賞の対象として選ばれる。

過去の受賞者

Asian Association for Social Psychology – Misumi Award

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